リトルウィザードたちの教室

小学校から呼ばれて、チャレンジルームとかいう教室にあるPCの様子を診た。
どうやらHDDのエラーらしく、エラーチェックをする。


教室内で作業をしているため、児童がいろんなことを言ってくる。

「XPのマシンをVistaに変えてるから遅いのも仕方ないかもね」とか、「あ、NOD(NOD32ウイルス対策ソフト)動き出した」とか、「これ押したらユーザーアカウント制御出るよね」とか。

画面を隅々まで見た上で、非常に的確なことを言ってくる。
「すごいなキミ、この商売向いてるんじゃないの?」と話していたら、考えていたものとは別の「SoftAP.exe」という実行ファイルのユーザーアカウント制御画面が出た。

ん?まさかと思い、「ひょっとしてキミ、このパソコンにUSB無線アダプタ刺して無線LANアクセスポイント化してDSとかPSP遊んでたりしない?」とカマをかけてみるとどうやらその通りだったよう。

でもそれをやったのはその子とは別の子らしい。
この教室の技術レベル高いなおい。


超小型の無線USBアダプタが目立たないところに刺してあった。
「この回線、使用状況は役場でチェックしてるだろうし、問題になると思うからやめたほうがいーよ」と言っておいた(実際には役場にはそこまで常時チェックする部署は無いと思われる)。

小学生だからゲーム程度で済んでいるけど、中学生ぐらいになったら普通に職員室にハッキングを仕掛けてきそうなので、もうちょっと真剣にセキュリティ対策をしようと思った。



以前町の図書館まつりを手伝った時に、来た子供に対して「四国の4つの県を答えよ」というクイズが出た。
PCを使って調べて良いことになっていて、私は児童の後ろで見ていた。

普通であれば「Yahooトップから地図のページを出して四国を拡大」みたいな思考になると思うのだけど、子供が迷わずYahoo画像検索で「四国」とキーワード検索したので仰天した。
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E5%9B%9B%E5%9B%BD

まさに一目瞭然。これ以上の最短ルートはないだろう。
恐るべきデジタルネイティブ世代。


ひょっとしたら今回のアレはいわゆる「ギフテッド」のための教室だったのかなあ、と思いもするが、「次世代の子供は全員あのレベルだ」と思っておいたほうがIT屋としては気合が入るので、そういうことにしておこうと思う。