タブレットの年になる

おととしの年末あたりから既に胎動はあった。


性能はほどほどだけど、とにかく携帯性を追求したeeePCなどのネットブック
amazon発の電子ブックリーダー、Kindle
そして言わずもがなな、iPhone


今年はその流れが1つにまとまる年かもしれない。
http://www.ideaxidea.com/archives/2010/01/a_prototype_for_digital_magazine.html


hpのタブレットPC、tx2505を1年使った感想としては、12.1インチの画面を指で操作するのは無理がある。
例えばファイルをドラッグアンドドロップするだけでも相当な無理がある。
指の移動距離的にも辛い(指がつる)し、運んでいる最中にノートパソコンの液晶部分が後ろに行ってしまい、途中で指が離れてドラッグに失敗することもしばしば。


結局、ハードウェアそのものから一新しなくてはならない。
キーボードを排除して、平置きか手持ちで使う前提。
そのための軽量化と薄さの追求。適度なサイズ。


そして拡大縮小を前提にしたOSも必要。
今のWindowsはあくまでも今までのハードウェアのルールに最適化されたもので、タブレットPCには向いていない。
ここにAndroidやChromeOS、Appleの勝機がある。



逆に、正直なところ文字入力ではタッチパネルではどうあがいても一般的なキーボードには勝てない。
ある程度の大きさがあると解像度も確保できるため、一覧性も一般的なPCには勝てない。
ミニノートでweb制作や動画編集をやれと言われると俺は泣く。


結局今のPCの路線はどこまでも「業務」に最適化されているものなのだろう。
そして、タブレットPCというのは「生活・ホビーユース」に最適化された家庭用のPC。
Windows95から15年、iPhoneから1年半かけて出た最終解と言っていいだろう。


新聞・雑誌・地図などの紙の役割、DVDプレーヤー・ゲーム機などのパッケージメディアの役割、Webブラウジング・業務書類の閲覧(作成はなし)などのノートPCの役割をおそらくこいつが全部奪っていく。
ちょうど携帯電話が音楽プレーヤー・デジカメ・ビデオカメラなどの役割を奪っていったように。