一般層のIE6率

IE8を切り捨てるどころかIE6がまだしっかり生きてる件
http://neta.ywcafe.net/001234.html

この記事を読んで最近のIE6率について気になったので、うちで管理しているフラワーパークwebサイトのアクセス解析を、年度途中ながらも1年分集計してみた。
集計母数は254,992PV。


どんな集計にしても母数の偏りっていうものはあるものだけど、このサイトについて言えば、

  • 年齢層がわりと高い(演歌歌手のイベントがメインになるような場所)
  • 海外からのアクセスが標準よりちょっと多い(国外でも有名なフラワーパーク)
  • ちょっとお金持ち(少なくとも北海道旅行を楽しめる程度には)
  • フラワーパークのwebサイトなので、今年の3月〜6月に全PVの80%以上が集中している(開花時期にしかあまりアクセスされない)

という偏りはあると思う。
でもいわゆるGEEK層にありがちな「ブラウザはアップデートして当たり前」みたいな雰囲気は皆無の層だと思うので、かなり一般層の実情に近い解析結果になっていると思う。

国別ドメイン名レポート

1	jp	日本	181308	 (71.1%)
2	net	ネットワーク組織	26990	 (10.58%)
3	?		22866	 (8.96%)
4	com	米国営利組織	9358	 (3.66%)
5	sjdc		7835	 (3.07%)
6	tw	台湾	2132	 (0.83%)
7	org	非営利団体	1245	 (0.48%)
8	th	タイ	884	 (0.34%)
9	sg	シンガポール	827	 (0.32%)
10	hk	香港	742	 (0.29%)
11	cn	中国	147	 (0.05%)

5位はトレンドマイクロのプライバシー保護フィルタみたいなものらしい。

アクセス元ドメイン名レポート

1	ocn.ne.jp	42084	 (16.5%)
2	?	22866	 (8.96%)
3	plala.or.jp	19881	 (7.79%)
4	bbtec.net	14453	 (5.66%)
5	spmode.ne.jp	13636	 (5.34%)
6	dion.ne.jp	10734	 (4.2%)
7	au-net.ne.jp	8673	 (3.4%)
8	.	7978	 (3.12%)
9	hinet.net	7902	 (3.09%)
10	panda-world.ne.jp	5863	 (2.29%)
11	mesh.ad.jp	5844	 (2.29%)
12	infoweb.ne.jp	5761	 (2.25%)
13	so-net.ne.jp	4359	 (1.7%)
14	netvigator.com	4230	 (1.65%)
15	home.ne.jp	4027	 (1.57%)

5位はドコモ。10位はiPhone(ソフトバンク)。
14位は確か香港のプロバイダ。

ブラウザー表示可能言語レポート

1	日本語 (ja)	107631	 (42.2%)
2	日本語/日本 (ja-jp)	98755	 (38.72%)
3	英語/米国 (en-us)	20291	 (7.95%)
4	中国語/台湾 (zh-tw)	16073	 (6.3%)
5	中国語/香港 (zh-hk)	5404	 (2.11%)
6	不明	2198	 (0.86%)
7	中国語/中国 (zh-cn)	1873	 (0.73%)
8	英語/英国 (en-gb)	694	 (0.27%)
9	 (th-th)	505	 (0.19%)
10	 (en-sg)	266	 (0.1%)

全体の10%以上が海外から。

ブラウザーレポート

1	Internet Explorer	177650	 (69.66%)
		5.5	80	 (0.03%)
		6.0	30343	 (11.89%)
		7.0	17052	 (6.68%)
		8.0	70659	 (27.71%)
		9.0	59444	 (23.31%)
2	Safari	29432	 (11.54%)
		4.0	23809	 (9.33%)
		5.0	1189	 (0.46%)
		5.1	3290	 (1.29%)
3	Safari Mobile	16126	 (6.32%)
		不明	59	 (0.02%)
		5.0	2427	 (0.95%)
		5.1	13112	 (5.14%)
4	Chrome	15267	 (5.98%)
		18.0.1025.162	2007	 (0.78%)
		18.0.1025.168	3123	 (1.22%)
5	Firefox	11370	 (4.45%)
		11.0	1986	 (0.77%)
		12.0	4550	 (1.78%)
6	Mozilla	1608	 (0.63%)
7	Sleipnir	1174	 (0.46%)
8	不明	936	 (0.36%)
9	Opera	901	 (0.35%)
		11	Netscape	221	 (0.08%)
		5.0	174	 (0.06%)
12	Camino	34	 (0.01%)
13	NetFront	4	 (0%)
14	PlayStation Portable	2	 (0%)

※参考:2009年版

InternetExplorer	91%
	6	43.68%
	7	40.57%
	8	6.26%。 
Firefox	3.82%
Safari	1.83%
Sleipnir	1.03%
Chrome	0.54%
Opera	0.43%

※参考:2010年版

InternetExplorer	88.83%
	6	35%
	8	38%

IE6は順当に減っているが、11.89%が未だに使用している。
GEEK層以外の一般的な割合はこんなものなのだろう。
XP世代のPCが完全に壊れて使えなくなるまでこの状況は続くと思われる

プラットフォームレポート

1	Windows	204063	 (80.02%)
		2000	722	 (0.28%)
		2003	488	 (0.19%)
		7	72549	 (28.45%)
		95	41	 (0.01%)
		98	62	 (0.02%)
		Me	212	 (0.08%)
		Vista	29836	 (11.7%)
		XP	90073	 (35.32%)
2	MacOS	31602	 (12.39%)
		10.5	25485	 (9.99%)
		10.6	2528	 (0.99%)
		10.7	2430	 (0.95%)
3	iPhone	9991	 (3.91%)
		9B176	1036	 (0.4%)
		9B179	2114	 (0.82%)
		9B206	3565	 (1.39%)
		9B208	3	 (0%)
4	iPad	5776	 (2.26%)
		9A405	726	 (0.28%)
		9B176	1771	 (0.69%)
		9B206	1989	 (0.78%)
5	不明	2812	 (1.1%)
6	iPod touch	359	 (0.14%)
		9B176	111	 (0.04%)
		9B206	119	 (0.04%)
7	Linux	265	 (0.1%)
		不明	77	 (0.03%)
		Ubuntu 8.04	17	 (0%)
8	Nintendo	117	 (0.04%)
		Wii	117	 (0.04%)
9	WILLCOM	3	 (0%)
10	PlayStation	2	 (0%)
11	SoftBank	1	 (0%)
11	Solaris	1	 (0%)

※参考:2009年

Windows	96.5%
	XP	71.59%
	Vista	18.25%
	2000	4.8%
	Me	0.9%
	98	0.59%
	95	0.01%。
MacOS	2.29%
iPhone(0.1%)
Linux(0.04%)
Wii(0.03%)

Windows7MaciPhoneの普及がめざましい。

月別アクセス数レポート

2011年 10月	1036	 (0.4%)
2011年 11月	2507	 (0.98%)
2011年 12月	2441	 (0.95%)
2012年 01月	4841	 (1.89%)
2012年 02月	8263	 (3.24%)
2012年 03月	17780	 (6.97%)
2012年 04月	42964	 (16.84%)
2012年 05月	128477	 (50.38%)
2012年 06月	27218	 (10.67%)
2012年 07月	6961	 (2.72%)
2012年 08月	5567	 (2.18%)
2012年 09月	4174	 (1.63%)
2012年 10月	2763	 (1.08%)

前述のとおり、フラワーパークのwebサイトなので3月〜6月に全PVの80%以上が集中している

画面色深度レポート

1	1024×768	35988	 (14.16%)
2	1366×768	32684	 (12.86%)
3	1280×1024	31005	 (12.2%)
4	1280×800	29861	 (11.75%)
5	1920×1080	16144	 (6.35%)
6	320×480	11289	 (4.44%)
7	1440×900	9926	 (3.9%)
8	1680×1050	7591	 (2.98%)
9	1600×900	6081	 (2.39%)
10	768×1024	6014	 (2.36%)
11	1093×614	3409	 (1.34%)
12	1280×720	2938	 (1.15%)
13	1280×768	2661	 (1.04%)
14	1536×864	2240	 (0.88%)
15	1920×1200	1802	 (0.7%)

意外にもXGAが未だに1位
2009年の調査では42.16%もあったからずいぶん減ったけど、webサイトの横幅についてはまだ保守的に作ったほうがよさそう。

目からウロコの動画需要

数年前から趣味で動画撮影をしていて、賞を取ったり仕事になったりと、それなりに良いリターンをもらっている。
しかしYoutubeではさっぱりで、気合を入れてもそれがPV数に反映されなかった。
で、いまいちコツがわからないまま今に至る。


しかし先月頃から、長いことPV数百程度だったとある動画のアクセスが突然伸び始めた。
内容は、去年の冬に出くわした冬道のスリップ事故(の事後)動画。

そのままだとちょっと間延びするので多少の編集はしたが、日本縦断プロジェクトの時のような凝った編集は皆無。
mixiの日記に載せるために投稿した、こじんまりとした動画だ。
それがここしばらく、毎日1000PVレベルで伸びている。
結局、Youtubeで伸びるのはアクシデントかペットか著作権無視アップロードしかないのかなー、と思い、なんというか頑張り甲斐がないなあ、と思っていたのだが。


今日、営業先で会った同級生とたまたまAdsenseの話をした時にそのYoutubeの話をしたら、その人もちょうど先月あたりからPVがぐんと伸びて、結構な金額の広告収入が入ることになりそうだ、とのこと。
私よりweb慣れしているわけではない人なので、一体どういうジャンルの動画なのか気になって聞いてみたらどうやら「開封動画」と呼ばれるカードゲームのパッケージを開ける様子を撮った動画らしい。
http://www.youtube.com/results?search_query=%E9%96%8B%E5%B0%81%E5%8B%95%E7%94%BB&aq=0
まったく未知のジャンルだったので、かなり驚いた。


で、なんとなく見えてきたこと。
動画だからといってテレビや映画のようなアプローチをしても、よっぽどの傑作でなければ反応は薄い。
基本はweb制作の延長、つまり需要のあるキーワードに対するコンテンツを製作するべきなんだ。


例えばタイヤ交換の方法。
例えば肉じゃがの作り方。
例えば海外での運転方法。
なんでもいい。


自分たちが当たり前にやってしまうことを、丁寧に記録して動画としてわかりやすく見せる。
それだけでも、地味だが着実にPVや広告収入は稼げるのではないだろうか。


いわゆるコンテンツファームの動画版ってのはどうなんだろう。
制作1個あたりのコストがかかりすぎて、まだペイしないかな。
でも、ライタースキルがいらない分、初心者向けかも。

完全自動2chまとめブログ

remix2ch Blog
http://blog.livedoor.jp/remix2chnews/
というのを作った。
バックエンドで定期的に2chのニュース速報板・ニュー速+板・芸スポ板を巡回し、盛り上がっているスレッドを自動的にまとめて投稿してる。


基本はremix2chスクリプト
「レスが付く発言が良レス」という基準でスレッドを自動編集・発言を選別する。
レスが多いほど派手なテキストデコレーションが付くのもremix2ch譲りの機能。


しかし、なんでもかんでもまとめ記事化していては、いくら自動化していてもリソースが足りなくなる。
まとめるスレッドそのものを選別しなければいけない。
そこで、第二の基準。スレッドの瞬間風速(発言数)。
一定時間ごとに各板のsubject.txtを監視して、基準以上のスレッドを調べる。
これは2NNなどが使っている評価基準。


レス数とスレッドスピード。これがGooglePageRankに当たるもの。
この2つを絶対的な評価基準として作っている。


他に、画像の自動キャッシュ&埋め込みシステム、Youtubeの動画URLを検知して埋め込むシステム、>>1のIDを強調表示するシステムなど、一般的なまとめブログで使われるテクニックはすべて自動化処理ができた。


監視スクリプトはcronで定期監視・実行。
まとめた内容は、WSSE経由atompubでLivedoor Blogに投稿する。
自鯖でやるよりも、今回は餅は餅屋にやらせることにした。
自鯖では究極的にはうちのサーバの処理能力や回線速度がネックになるから。


いまのところ非常に良い感じで動いている。
某所では2chまとめブログは横の繋がり(アクセスの流し合い)が大事という話だったが、私はあえてそういうのを無しでやってみようと思う。


スレッド出現から編集・公開までのスピードでは、自動処理に絶対に手動では勝てない。
人力分類だった昔のYahooに対してのGoogleの出現、ぐらいのインパクトを起こせるシステムになれるかもしれない。
なったらいいなあ。元祖2chまとめサイトの管理人としては。

ヒグマにニアミスした。

うちの隣町、北海道斜里町ベスト電器知床斜里店でサーバ構築作業をしていたら、従業員の人が階段を上がってきて「駐車場にクマが2頭いる」と。


にわかには信じがたい話なのだが、驚いたことに携帯で写真を撮ったという。
見せてもらったが、さっき車を止めたばかりの駐車場を背景に、おもいっきりクマが写っている。


ちょっと自分の目で見てみたくなったが、命あっての物種。
おとなしく窓から外を見る。


程なく町の広報車が走りまわり、外にでないように注意をしだした。
目の前の道路にいる工事の人や警備員にも話しかけているが、仕事をやめるつもりはないらしい。
そこまで命賭けなくても。


外に出られないと昼食時に困るなあ、と思っていたが、街の外れ方向に追い込んだという情報を聞いたので、おっかなびっくり車に乗り込む。


昼食後に店に戻ると、HBCテレビの人がやってきて取材されてた。
まだ新聞などのニュースには載っていないが、テレビでは放送されたようだ。


流石に北海道でもこれはない。
珍しい経験をした。



大きな地図で見る

市街地もいいとこです。

現在のFacebookのUIがいかに話になってないレベルか

http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20101015/1287124685
ブコメでのid:shi3z さんとの会話に触発されて、Facebookmixiのユーザーへの配慮の差を比較してみた。

技術寄りの人たちが根本的に誤解しているのが、「動きが速い」とか「豊富な機能」とかにとらわれて「迷わない」ことの重要さが吹っ飛んでいるということ。

とりあえず、一般人視点になりきってユーザーテスト。
あくまで「なりきり」だから、おそらくほんまもんの初心者が見たらこれの100倍は問題点が噴出するはず。

トップページ

文面

mixiの場合は上部の「mixiについて」できっちりSNSの概念を説明している。
Facebookのトップページは「できること」の具体的説明に乏しい。
トップページに登録フォームを置くことで使用開始までのステップを短くしたいのはわかるが、こういうものをユーザーへの信頼を築かない状態で提示しても無駄。

レイアウト

1回目のアクセスと2回目のアクセスの時点では、ユーザーは慣れていない。
画面上部にあるログインフォームに気づかない可能性が高い。
mixiが登録フォームを別ページにしているのは、ログインフォームとの混同を防ぐ意味もある。

用語が専門的

「アカウント登録」この時点でもう駄目。技術用語すぎる。
100歩譲って「ID」まで。ちなみにmixiの場合は「ログインメールアドレス」。

基調色

コミュニティサイトで寒色系の色使いって何。
技術者狙いのはてなじゃあるまいし。

ログイン後のページ


「ニュースフィード」は用語として駄目。
新聞などのニュースと混同する。
せいぜいフレンドストリーム。mixiの場合は「新着の更新情報」。

Twitter的な機能

mixiの場合は「今どこにいる?」はプロフィール画像の直下に吹き出しとして配置している。
これにより「自分が言っている」感が高くなる。細かい配慮。

メッセージ


作成ボタンの配置はよし。
宛先を、インクリメンタルを使って入力中にサジェストするのは、キーボード慣れしている人を前提としているやり方にすぎない。
フレンド数が数十人レベルの場合、相手をクリックで直接指定できるmixiのほうが、プロフィール画像つきで直感的。

友人の表示

Facebookでは「友達」、mixiでは「マイミクシィ」。
語感としては「友達」のほうがわかりやすいが、抽象化していない言葉なので誘う際の気軽さに欠ける弱点もある。

写真


mixiでいう「フォト」が「写真」になっているのは良い点。
だが、Facebookのトップページ左カラムメニューの中で「写真」は次点扱いで、デフォルトでは「他を見る」を押さないと出てこないのは難点。
「一度使うと次からは表示されるからいいだろう?」。大甘です。
私のやっているパソコン講習の受講者には、「右から○番目のボタン」という覚え方をする人がしょっちゅういる。
彼らにはアイコンのマークやその意味するものさえ、意識の外。

「日記を書く」「フォトを公開」を定位置に配置しているmixiはそういう重要性をわかっている。


Facebookの写真アップロードページのUIに関しては、ページ上部に目立つボタンで「写真をアップロード」があるので問題なし。
ただし写真のアップロード用ページに他の人のアップロードした写真を並べるのは、「公衆に写真を晒す」という抵抗感を伴なうことを忘れちゃいけない。

日記

Facebookでは「ノート」らしい。デフォルトでは非表示。「他を見る」を押さないと出てこない。
これはたぶんあえて優先順位を低くしてる。
twitter的な短文重視で行くのはいいけど、おそらくそれだけでは日記大好きっ子の日本人には受けないと思うよ。

コミュニティ


Facebookでは「ファンページ」。
用語としては悪くないが、素直に「コミュニティ」で良い気もする。
で、これもトップページからのリンクがない。
わざと敷居を一段上げておいて粗製乱造を防ぐというのは戦略としてわからなくもないが、コミュニティを作る気満々の人すら作成用リンクを見つけられないというのはどうなのよ。

アプリケーション


普通ここを押したらおすすめのアプリをいくつか提示するのが筋ってものだろう。
一番下の「アプリケーションディレクトリ」を押さないと一覧にすらたどり着けないって何考えてんだ。
使い方もFacebookの「アプリケーションへ移動」に比べてmixiは「今すぐはじめる」。なんとわかりやすいことか。
「アプリケーションへ移動」を押したとしても、飛び先が白紙だったりしてページの行き先に統一性がない。
結局20分以上さまよっても1個しかアプリを新規追加できなかった。
この使いづらさは凄まじい。

その他の問題点

IE6でログインするとブラウザのアップデートを薦められる

「いまさらIE6?」と鼻で笑うこと自体、自分が技術屋の専門馬鹿であることを吐露するも同然。
私が作成した高齢層中心のフラワーパークのアクセス解析(母数557,032PV/昨年度1年分)によると、全体の43.68%がIE6を使いつづけている。


マスを狙うってのはこの層をもれなくカバーするってこと。
彼らにこんなメッセージを表示したって、「ブラウザってなんだ?」って思われるのが関の山。


低スペックパソコンへの配慮も足らなすぎる。
高齢者は頻繁にパソコンを買い換えない。

良い点

Facebookの「知り合いかも?」機能は、初めて利用する人の心細さを解消するために良い機能だと思う。

とりあえずFacebook

じいさんばあさんにユーザーテストしてもらえ。
目からウロコが100枚ぐらい落ちるだろうさ。
今のユーザーインターフェイスで国内でマスに普及なんて絶対できない。断言する。


洋ゲーと国産ゲームの差に似てる話。

少し追記

    • -

「友達」のリンクをクリックしても友達一覧が出ず、どこにあるのかと思ったら「プロフィール」ページにあった。
このあたりも意味不明。

    • -

グローバルナビゲーションリンクが定位置にないというのが根本的におかしいのではないか、と思う。

    • -

私が何故高齢者視点にこだわるかというと、彼らの視点にはフールプルーフのすべてが含まれるから(根っからの愚者って意味ではないよ。Webページの操作についてに限定した話)。
彼らを相手にユーザーテストを行ない、最悪の状況を想定して作っておけば他の世代をすべてカバーできる。

    • -

mixiのレイアウトが「ごちゃごちゃしてわかりづらい」という意見がよくあるが、Facebookがggrksなプル型志向だとすれば、mixiYahoo!JAPAN的なプッシュ(とまでは言わないけど選択肢を可能な限り最初から提示する)型。
自ずと画面構成はごちゃごちゃする。

    • -

現在のmixiの悪いところは、トップページのメインコンテンツ部を中途半端にブロック分けしているところ。
もうボイスもmixiチェックも日記もフォトも、全部一緒にまとめちゃってストリーム的に表示して構わないと思う。
この部分はFacebookに軍配が上がる。

GoogleTVに失望した件

GoogleTV、驚異の全貌がついに明らかに
http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2010/10/googletv-4491.html

GoogleSonyが組んで出すというGoogleTVの話。
いろいろと期待していたのだが、正直続報が出れば出るほどガッカリしている。


Androidマーケットがあるから、発売後に進化する余地はまだあるとは思う。
が、根本的な考え方がおかしい。
眼前数十センチの位置にあるPC用モニタと同じサイズで文字を表示するあたり、一体何を考えてこんな設計にしたのか。


そしてなにより、この醜悪なリモコン。

ソニーGoogle TV 用リモコン、テレビ番組で露出
http://japanese.engadget.com/2010/10/06/google-tv/

まさか今までのテレビよりひどいリモコンを提案してくるとは夢にも思わなかった。


私が普段から、身の回りの機械類で一番醜いと思っているのが地デジテレビのリモコン。
なぜここまでボタンだらけにしなければならないのか。

数年前ならいざ知らず、今はタッチパネルのユーザーインターフェイスで十分使いやすいものができると十分証明された時代だろうに。

まあ、このGoogleTVは私の望む通りAndroid携帯でのリモコン操作も可能だそうで、これがその画面らしい。
http://www.google.com/tv/static/images/features_yourphoneremote.png


・・・どうしてそうなる。

なんでアナログリモコンの全ボタンをそのまま画面上に移植しちゃうんだよ。
必要なボタンのみを表示できるのがタッチパネルリモコンの利点でしょうが。
今日日、必要なボタンのみをフォーカスするなんて程度のことはプリンタですらやってるぞ。
http://www.epson.jp/products/colorio/printer/sp/navi/



もういまさらどうしようもない話なのだとは思うが、GoogleTVに、というか21世紀のテレビとして当たり前にやって欲しいことを書く。


まずハードウェアリモコンは捨てる。あんなものは太古の遺物だ。
そもそも大量の情報を扱うGoogleTVには赤外線による情報では足りない。
LANが繋がっていることが前提のテレビであれば、LANを介したリモコンであってもいいはずだ。

リモコン端末としては、Android携帯。もし持っていないのであれば、iPhoneに対するiPod Touch的な無線LAN端末型リモコンをつける。
GoogleTV自体がこの端末の無線LANアクセスポイントとなって作動する。


リモコンアプリの起動と同時にテレビが起動する(PSPのリモートプレイ方式)。
その後、テレビの現在の状態は逐一リモコンに伝えられ、その時に使えるボタンのみが画面に表示される。

ハードウェアキーボードなんていらない。
文字入力はこのリモコン端末からやらせれば十分。音声入力だって端末から可能のはずだ。
テレビ番組という限定された語彙からなのだから、自ずと精度も上がる。


至近距離から見ないテレビのような画面では、ユーザーの実感的な画面サイズはスマートフォン以上・ノートPC未満以下でしかない(特に20インチ台のテレビでは)。
Androidリモコン側のピンチ動作でテレビ側のwebページの拡大もできるようにするべきだ。
テレビでwebを見る場合、動画を除くすべての内容はリモコンにも表示され(VNC的に)、例えばリモコンで指ドラッグするとテレビ画面側も追従する。


チャンネル選択は、リモコンアプリの起動直後に表示された現在時刻のテレビ番組表をフリックすることにより、テレビ側のチャンネルが自動的に切り替わる。
録画・再生は、番組表を下側にフリックすると録画用インターフェースになり、上側にフリックすると録画分の再生インターフェースになる(REC済の番組は色が変わる)。


リモコンとしての操作インターフェースは起動直後に表示され、最初の選択(チャンネル選択・webページの表示など)をした後はボタン化して画面端にしまわれる。
その後はリモコン画面をサブ画面として徹底的に活用する(番組情報・ニコニコ実況のような視聴者の感想表示など)。


GoogleTVで録画した内容はリモコン単体でも(無線LANが繋がっている限り)見られる。
エンコーディングすれば出先にも持ち出し可能。



これらは全部既存の技術で実装できることばかりだ。難しいことなんて何も無い。
数分もあればこの程度の提案は素人の私でも思いつくのに、天才ぞろいのはずのGoogle社員は一体何やっているのだ。

英語力とは違う力が求められる未来

以前知床斜里駅に行った時に、観光用カウンターに見慣れぬPCが一台置いてあった。
モニタの前にはマイクが置いてある。
国がやっている音声自動翻訳の実証実験だそうだ。


マイクに話しかけることによって、PC上でまず音声認識をする。
音声からテキストデータに変わったものを、今度は該当国の言葉にテキスト翻訳。
最後に、翻訳が終わった文章をPCが発声する。


それぞれの技術は、すでにあるもの。
音声認識の例:Google モバイル - 音声検索
http://www.google.co.jp/mobile/default/onsei.html
テキスト翻訳の例:エキサイト翻訳
http://www.excite.co.jp/world/
テキストトゥスピーチの例:goo辞書(スピーカーマークをクリック)
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/39893/m0u/hello/


組み合わせることによってほんやくコンニャクじみたものすごいものができる。


これは観光関係の会話に特化しているらしく、語彙はちょっと貧弱。
思った内容と違った結果になることもしばしば。
ただ、音声認識まではほぼ完璧だった。


で、「これは近いうちにケータイに乗るな」と思ってたら、やっぱり今日、iPhoneアプリで公開された。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100805_385680.html
独立行政法人情報通信研究機構NICT)が出したアプリ。
今年の末まで無料で使える、実証実験中。
22か国語への翻訳が可能。


語彙は相変わらず貧弱だけど、それは今回の実証実験中に集めるつもりなのだろう。
言った言葉は一度サーバに送ってそこで変換し、音声データを送り返してくるようだ。


とはいえ下記のページを見る限り、変換データベース自体を内蔵した機器も作れるようなので、それなら海外でのパケ死も心配ない。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/ipsj72th/20100309_353650.html


国産技術とは思えないレベルの使い勝手で驚いた。
Googleを超えてる。


ここからは個人的な話。
最近PCサポートで外国人のお客さんが多い。
修理料金や手順などでの行き違いを防ぐために、現在はできるだけメールでやりとりをしている。


といっても私自身は英語力などない。
どうしているかというと、

  1. まず端的な短い文章で説明を書く(日本語で)。
  2. それを自動翻訳サービスでテキスト翻訳する。
  3. そのままその文章を再度日本語に自動翻訳。


2度の翻訳を通してそれでも意味が通れば、人間にも(外国人にも)通じる日本語になるだろう、という作戦。
実際、今まではこれでうまくいっている。


でもどうせなら直接会話ができるに越したことがないので、今回のソフトも今後は積極的に使っていこうと思っている。
何にせよ大事なのは、「いかに簡潔に1文をまとめるか」。


相手に伝えるという以前に、自動翻訳しやすい文章をあらかじめ話す前に考える必要がある。
難しい感触ではあるが、英語を一から覚えるよりは全然楽だと思う。


私はこの方向で、今後も英語学習からは逃げきろうと思っている。
国内で日本人に囲まれて生きていたら、どれだけ頑張って英語を覚えたところでどうせすぐ忘れそうなので。


技術で出来ることは技術に任せる。